定義ファイルモード

定義ファイルモードについて説明します。

このモードは、設定が多少複雑になりますので、初めてBitplusPROを使用する場合は、出来るだけ設定の簡単な区切り記号モードでご利用ください。
受信するメールが、区切り記号モードで処理出来る条件を満たしていない場合でも、フォームメールのCGIを修正してメールのレイアウトを変更できる場合には、修正して区切り記号モードでご利用いただくことをお勧めします。
但し、区切り記号モードの条件を満たしていても、受信するメールを複数のテーブルに分けて出力する場合(サブテーブルを使用する場合)には、この定義ファイルモードで処理する必要があります。

定義ファイルの設定

  1. 受信メール設定の受信モードのタブで定義ファイルモードが選択されるとデータベースのタブの「定義ファイル名」入力ボックスならびに[参照]ボタン・[編集]ボタンが利用可能になります。

    まず、最初に[参照]ボタンをクリックし、定義ファイル選択の画面を表示させてください。

  2. 「ファイルの場所(I)」を確認し、定義ファイルを保存するフォルダに移動します。
    今回は、C:\ProgramData\Newsbit\BitplusPRO10に定義ファイルを作成してみます。
    次に「ファイル名(N)」に、作成する定義ファイルのファイル名(*.csv)を入力します(下の画面ではtest.csv)。
    指定したファイル名の同じ定義ファイルが既に存在する場合は、別名にするか既存のファイルを選択してください。

    「ファイル名(N)」に表示されたファイル名で間違いなければ[開く(O)]ボタンをクリックすると、定義ファイル選択の画面が閉じ受信メール設定の画面に戻ります。

  3. 受信メール設定の画面の「定義ファイル名」の部分に先ほど指定したファイル名がフルパスで表示されていることを確認し、[編集]ボタンをクリックして定義ファイル編集画面を開きます。

    定義ファイル編集の画面は、3つの窓に分かれています。
    1. 上にある「定義ファイル」の窓が、受信したメールのどの項目名の値をデータベースのどのフィールドに出力するかを関連付けを表示したものです。
    2. 左下の「取込対象メールサンプル(受信メールの項目名用)」の窓は、定義ファイルの設定を容易にするために受信処理するメールをテキスト形式であらかじめ準備して、そのファイルを読み込んで表示するスペースです。
    3. 右下の「データベースのフィールド名」の窓は、受信メール設定の画面で指定したデータベースのテーブルからフィールド名を一覧表示したものです。

  4. 次に画面左下の「メールテキスト読込み」ボタンをクリックし、「定義ファイル設定メール読込」のダイアログを開きます。
    今回は、あらかじめ用意しておいた「設定サンプルメール.txt」というファイルを指定し[開く(O)]ボタンをクリックします。
    設定サンプルメールは このサイトから自分のメールアドレスに送信することができます。


    指定した「設定サンプルメール.txt」の内容が画面左下の窓に表示されます。

  5. これで準備が整いましたので、いよいよ定義ファイルの作成に入ります。
    次の順番でメールの項目名とデータベースのフィールド名の関係を設定してください。
    1. まず「行追加」ボタンをクリックし定義ファイルの窓に1行目を追加して「受信メールの項目名」を選択してください。

    2. 取込対象メールサンプルの窓の氏名:をマウスで反転すると定義ファイルの窓の1行目の「受信メールの項目名」の列に登録されます。

    3. データベースのフィールド名の窓の氏名をクリックすると定義ファイルの窓の1行目の「データベースのフィールド名」の列に登録されます。

    4. 行の選択が違っているとその行に値が登録されてしまいますので、その場合は、画面右上の[行クリア(C)]ボタンをクリックするか、メニューバーの編集(E)→行クリア(C)を選択するとその行の登録された値をクリアすることが出来ます。
    5. 行をクリアするのではなく、削除したい場合は、その行を選択した後、画面右上の[行削除(D)]ボタンをクリックするか、メニューバーの編集(E)→行削除(D)を選択するとその行を削除することが出来ます。
    6. 新しい行を行と行の間に挿入したいときは、挿入する行を選択し、画面右上の[行挿入(I)]ボタンをクリックするか、メニューバーの挿入(I)→行挿入(I)を選択すると一行挿入することが出来ます。
    7. 新しい行を末尾に追加したいときは、画面右上の[行追加(A)]ボタンをクリックするか、メニューバーの挿入(I)→行追加(A)を選択すると末尾に一行追加することが出来ます。
    8. 設定を全てクリアしたいときは、メニューバーの編集(E)→すべてクリア(P)を選択すると全ての登録された値を一度にクリアすることが出来ます。

    上記の手順で一通り登録を行うと次の画像のように定義ファイルの窓の部分にメールの項目名とデータベースのフィールド名の関連付けが表示された状態になります。

    関連付けを確認して、間違いがなければ画面右下の[OK]ボタンをクリックすると定義ファイルがファイルとして出力され保存されます。
    ※サブテーブルを使用する際はそれぞれのサブテーブル用の定義ファイルを作成してください。

  6. 受信メールのヘッダー情報をデータベースに取り込むこともできます。
    方法は二つあって、一つは定義ファイルで指定する方法。
    もう一つは、定義ファイルでは指定せず、データベースにヘッダーの項目と同じカラムを用意して自動取得する方法です。

    ただし、定義ファイルで指定する方法では、定義ファイルの順番と実際のメールのヘッダー項目の順番が一致しないと値を取得できません。

定義ファイル作成のポイントと注意事項
  1. 受信するメールの項目名の順番を基準として設定してください。データベースのフィールドの順番で登録すると正常に処理できません。
  2. 同じメールの項目名を何度も使用することはできません。
  3. 定義ファイルの窓は、列を選択することが出来るだけで、直接編集することは出来ません。
  4. メールの項目名は、区切り記号やスペースなどがある場合にはそれらも含めて指定してください。
  5. サブテーブルを使用する場合で、メインテーブルに読み込む項目とサブテーブルに読み込む項目で同じ名称がある場合には、通常の設定では処理できません。
  6. 定義ファイルの編集は、左列の「受信メールの項目名」と右列の「データベースのフィールド名」にそれぞれ対応する項目名とフィールド名を入力します。

注意事項

ここで作成した定義ファイル(*.csv)をエクセル等で開いて保存しないで下さい。
エクセル等の他のアプリケーションで保存すると、定義ファイルが正常に認識されないなど障害の原因になる場合があります。