
データベース構築にあたり、利用方法を決める必要があります。データベースがあるパソコンだけで使用する (スタンドアロン) のか、LANで接続しているパソコンで共有する
(LAN内共有) のか、それともインターネット経由で利用できるようにする (WEB対応) のかに大きく分かれます。 どのような利用方法にするかは、セキュリティやアクセス権の考え方、データベースソフトやサーバーを何にするかにも影響してきます。
スタンドアロン
パソコン単体で利用するスタイルで、最近では少なくなってきましたが、データベースを利用する人が限定されている場合や、データベース専用のパソコンが決まっていてそのパソコンだけで利用したい場合などは、あえてLAN対応にする必要がないわけです。
この場合ですと、余程データベースの規模が大きくない場合はAccessで開発可能です。したがって、一般的に開発コストも安くなります。もちろん、将来LAN対応やWEB対応にする必要がでてきたとしても、蓄積したデータが無駄になることはありませんので安心です。
これまでデータベースを利用していない場合などで、最初から大掛かりなデータベースを開発するのも不安がある場合など、とりあえずスタンドアロンのデータベースを開発して使ってみるという手もあります。
LAN内共有
社内または、VPNで接続された複数のパソコンでデータベースを共有する場合のスタイルです。
この場合、セキュリティやアクセス権の面でスタンドアロンの場合より検討しなければならない点が増えることもあり、多少コストは高くなります。
データベースの規模やデータベースにアクセスするパソコンの台数なども考慮しなければなりませんが、規模も小さくアクセスするパソコンの台数も少なければスタンドアロンの場合と同じようにAccessで開発できます。
最近ではLAN対応が一般的で、Accessもそこそこの規模まで対応できますので、当社でも通常はこのスタイルでの開発を基本としています。開発コストもスタンドアロンの場合とそれほど変わりません。
但し、Accessの対応範囲を超える場合はデータベースサーバー(Oracle/SQL Server/MySQL/PostgreSQLなど)を利用する必要がでてきます。この場合、開発コストも高くなりますし、開発期間もAccess単体の場合より長くなります。
WEB対応
このスタイルは上記二つの場合と異なり、データベースサーバー (Oracle/SQL Server/MySQL/PostgreSQLなど)
を利用することになります。
このスタイルは、外部からブラウザーを利用してデータベースに接続できるので、データベースに接続する人数や場所の制限が少なくなり非常に便利ですがセキュリティやアクセス権など万全にしておかないと情報漏洩の危険性もあるので注意が必要です。但し、データベース自体の開発コストも高くなりますし、データベースを安全に運用するためのハードウェアも高額になります。
特に個人情報を含むデータベースをWEB対応にする場合は、漏洩のリスクが常にあることを念頭においてセキュリティを万全にする必要があります。
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